2009.12.30
新しいお箸に心を込めて
最近は元日からほとんどのお店が開いているので
あまりお正月らしさを感じる機会が少なくなっていますが、
昔から、
お正月にその年に使うお箸を新しくする
という習慣があります。
これは新しいお箸を使うことにより
その年の無病息災を祈願する意味合いがあり、
特に栗
のお箸などは一年使うと長寿になるということから、
重用されています
よくお客様から「新しいお箸は
お正月のいつから使うのが良いですか?」と
お尋ねがあります。
正式には決まっていませんが、
お正月の三ヶ日は
「晴れの日」として
柳の両口箸
を使うという習慣があります。
柳は、(家内喜)とも書き、
家庭内のしあわせを祈願し
春にいち早く芽が出るので
(おめでたい)という意味合いもあり
縁起が良いとされています
その白さから邪気をはらうという霊木であることと
雪が積もっても折れることの無い強さがあることでも重用されます
(お箸には自分の魂が宿るとされているので折れると
縁起が悪いため)
長さも末広がりの”八”寸の24cmのものを用います
両口箸はどちらも使えるようになっているお箸で
片方は神様が、片方は人が使うことを意味し、
神様と人が一緒に使うという
意味合いがあります。
元旦から同じ柳箸を
七日まで使うというようなしきたりもあるようですが
新しいお箸は
新年の四日から使うのが一番よろしいかと思います
新しい年に自分のその年の意気込みを
魂として新しいお箸に込めて
スタートを切るのも新鮮かもしれません