2009.10.22 スタッフのつぶやき

自分の中に相手を思う思いやり

サービス業についていると、

自分のお客様に対しての

接し方が正しいのか不安になるときがあります


 

また、自分が客となって

日常生活の中で色々なお店で

買い物をし、その中で店員の方の

対応をみて勉強になったり


 

心が「まあるく」なることも良くあります

店員としての人事教育といっては大げさですが

勤務中にはお客様からかもしくは

勤務を離れた日常の生活の中から

学び取ることが多いような気がします


 

そんなヨシダさんのエピソードを・・・

朝晩だけでなく、
昼もともするとひんやりする日が
増えてきました。

このあいだ風邪をひいてしまって
ドラッグストアに薬を買いにいきました。

ぼーっとする頭、目ん玉がなんか熱くて
口の中は乾くし、関節がこわばる。

その日は細かい雨が地面をぬらし
九月末の涼しい日だったのに、

 

Tシャツ一枚で寒くなかったという
熱があるピークの状態でした。

いろいろな種類の薬の売り場で立ちすくみ
目を泳がせていた私に、

白衣を着たオバチャンが
「風邪ですか?」と、
話しかけてくれました。

「すんごい効くの、ください(T_T)」

オバチャンはワタシの好みや
いつもの風邪の症状の移り変わりの
パターンなどをコンサルタントし

自信をもって薬を二つ選び出し
タイミングや服用量を説明してくれました。

薬の服用と休養を経て
四日ほどかけて全快。

はっきり言って、オバチャンのオススメした薬が
抜群に効いて風邪が治ったとは言いがたく

数日後、別の店で独断で選び出した薬の方が効きました。

でも、あの日フラフラしながら
薬に助けを求める私に対して
とても親身に対応してくれて
よくよく成分などの説明までしてくれた

オバチャンに対して、ガッカリとか
文句を言うような気持ちは

全然沸いてきませんでした。

風邪菌をまきちらす咳をする私を気にするでもなく
真剣に話を聞いてくれた
白衣のオバチャン天使。(薬剤師)

薬がワタシの体質にそんなに効くものでは
なかったということかも知れませんしね。

なんにしても、オバチャンが真剣に
私のことを思って薬を選んでくれたことは
とても印象に残って、嬉しくて

おおげさだけれど
忘れられない出来事になりました。

相手の立場にたって真剣に
買い物を手伝う。
これができれば、買ったものがもし
100%の満足でなくても
人の心を潤すことができるんだなあ。

名前も知らない白衣のオバチャンですが
ときたま思い出して、接客の基本にかえる
私の中のリセットスイッチになった
秋の出来事でした。