2009.10.13 お箸について

生きるヒント

以前の記事
で縁起のことについて書きましたが

お箸に関しての縁起で

一番先に思い浮かぶことといえば

 

・・・「箸が折れると縁起が悪い」

だと思います。

 

室町時代に七代将軍の義勝が

お正月に使った祝い箸が折れて

その数日後に落馬し

亡くなったということから来ていて

 

それ以来「ゲン」が悪いということになっています

祝いの席に、折れないように

太箸を使うということも

ここから来ています

 

・・・と前置きはこのくらいにして

 

縁起は何かしらは気にしますが

それほど深くは気にしていないつもりの私ですが・・

 

(ーー;)

 

先日、とても気に入って使っていた

マイ箸が・・・

折れてしまいました(ノヘ;)

 

自分以外の人に

「箸が折れたから縁起が悪いよね」と

聞かれていたときは

 

「気にしなくても大丈夫!! 

ただの偶然」と

 

にこやかに慰め&励ましていましたが

 

自分がいざそうなってみると

「(>_<)、、ど、どうしよう、縁起悪いなぁ」

 

急におどおどして動揺している自分に

気づいてしまいました

 

「今まで一度も箸が折れたことが無かったのに」

「使いやすくて気に入っていたお箸だったのに」

「使い始めてから一月も経っていなかったのに」

「折れるような使い方していなかったのに」

 

考えれば考えるほど

「何か悪いことしたのかな」

「身近な人に何か起きるのかな」

 

元々がネガティブな考えを一度持つと

どっぷりと考え込んでしまう性格なので・・

 

お箸とともに・・

「心が折れました(>_<)」

 

不安を抱えたまま、次の日

お店に着き、ササキさんと顔をあわせた時

 

ふと想いだしました

そういえばササキさんが

お客様からのお箸が折れたときの問い合わせのときに

いつも言っていることを・・

 

「何か不吉なことや

悪いことがおきるかもしれなかったことを

お箸が身代わりになってくれたので、

大丈夫ですよ(^_^)」

 

いつもは「そういうポジティブな捉え方もあるな」

くらいにしか思っていませんでしたが

 

確かに・・

同じ出来事でも、

考え方を少し変えるだけで

「良い方向に持っていける」気がします

 

楽な方向に考えたりすることは

悲しみや苦しみから

自分を支えきれなくなったときの

「自分を守ろう」とする

人間の本能といえばそれまでですが

 

「心が軽くなりました」

 

そういえば何日か前

 

「菊は縁起が悪いと言われているけれど

どうして家具や、着物やお箸の

デザインにも良く使われるのか?

ましてや皇室の紋だし」ということで

 

疑問に思ったことがありました

そして調べてみると

 

花言葉は「高貴」ということで

とても格式が高い花のようで

 

それゆえ、皇室の紋にもなっており

パスポートや勲章のデザインにも

使われていて

 

「厄を取り除く力がある」とされ

七五三のときに菊を飾ると

元気で健康に育つそうです

 

 

とかく「仏前に供えるお花」というイメージで

勝手に縁起が悪いと決め付けていた

私は少し衝撃を受けました

 

仏前に供えるのも

高貴な花だからこそ

「亡くなった方への尊敬の念をこめて」

ということだそうです。

 

一つの事でも

見方が「ひとつ」しかないと

偏ってしまって

冷静な判断が出来ないばかりでなく

どことなく「寂しい自分になってしまうのですね

 

これは仕事やプライベートを問わず

あらゆる場面で

「人生を快適に生きていくためのヒント」

なってくれるような気がします

 

昔、車で自損事故を起こしたとき

怪我は無かったのですが、

 

修理費を心配していた私に

 

「車が身代わりになってくれたんだから

安いものだよ(^_^)」

 

と言った親の言葉を想いだしました