相棒はどこ?
今回はササキさんの「迷わき役シリーズ」です
さて今回の名わき役シリーズの2回目は・・・
普段使っている人もいれば、
まったく使わない人もいる、
それは・・・
なんと、箸枕とも言われる「箸置き」。
起源は箸とほぼ同じく聖徳太子の時代といわれ
宮中で使われた「馬頭盤」といわれる
箸とさじがそっくり乗せられる
大きな皿のようなものが
中国から伝わったとされているそうな。
また、神にささげる箸は清さのためゆえ、
「箸台」といわれる箸全体を中央で支えるものが
つかわれたらしいですね。
こうして少し歴史をひもとくとやはり
名わき役にふさわしい感じがうかがえますね? 箸置・・・。
いえいえそれどころか必要不可欠な存在だったような・・・。
今日「箸使い」と同様、箸の作法の上で、
お椀や皿の上に箸を置くのはマナーではない
とされていますね。
はたまた直に食卓テーブルに置くのもなんですしね。
とりもなおさず「箸置」って役柄は
神聖な箸を清い位置にキープすること。
そして・・・
あらゆる命をいただき、命をつなぐ大切な「食事」を敬い、
感謝していただくことに由来することはまさに
箸と一心同体ってことなんですねぇ。
今や さまざまな素材や形・デザインが楽しめる「箸置」。
箸にとって欠かすことのできない相棒。
箸との、あなたとの、
とっておきの相棒をさがしてみようじゃありませんか?
2009年 味覚の秋へ向けて。
私:箸置きは目立たないけど、
日本の美意識の象徴みたいなものです
箸先3cm(昔は箸先から3cm以上は汚さないとされた)
を左に出し食卓の手前横一文字に置いて
「口で汚した所を隠す」という配慮が
なされているのですよね
今はいろいろなデザインがあって
コレクションをしている方も多いです
これを機に箸置きの歴史と日本の和心を
知った上で集めるとより楽しくなるかも・・