パンフレットいいですか?
来店されるお客様は多かれ少なかれ
「買う目的で来ています」
店員はそのお客様の意をいかに
汲み取って満足のいく買い物にするための
お手伝いをすることができるかだと
私は勝手に思っています(^_^;)
が・・・
ある日の店頭風景
当店はお客様が来店されて「いらっしゃいませ」と
お声掛けした後は、しばらくお声を掛けません
それは店員を気にすることなくゆっくりと
商品を見ていただきたいからです
一部の量販店のようにお店に入ってすぐに
店員にベタ付きされると・・・
私の場合には・・
買おうと思ったものも
・・・何となく買わされる気がして
そのまま帰ってきちゃったりします(T_T)
お客様が来店されて・・・
売り場をくまなく見ていて
10分くらい経ったので
私:「どうぞ手にとって持ち比べてみてください(^_^)」
お客様:「贈り物につかいたいのですが・・・」
私:「どのような用途ですか?
お客様:「両親の還暦祝いです」
私:「栗削りなどいかがでしょう?」
私:「栗の木は一年使うと長寿になるといわれていて
縁起のよい木ですよ(^_^)」
お客様は少しイメージが違ったようで
お客様:「還暦なので赤いのがいいんでしょうか?」
私:「赤いお箸を選ばれる方もいらっしゃいますし
デザインで選ばれる方もいらっしゃいますし
・・・お客様によって様々ですよ(・_・;)」
私:「ご予算はどのくらいでしょうか?」
この質問がまずかったようで・・・(^_^;)
お客様:「気に入ったものであれば特に決めていません」
あまり勧めすぎると押し付け気味になってしまうので・・・
私は少し間を置いてレジカウンター内に戻りました
少し経った頃お客様がレジに来て・・・
お客様:「あの・・・・」
と言ってきたので
私は内心、商品が決まったのかなと思い
少し声のトーンを上げて
「ハイ!(^_^)」と答えると
お客様:「パンフレットいただいてもいいですか?
いっぱいあって迷っちゃったので
また考えてきます」
私:「は、はいどうぞ。あ、ありがとうございます。
またよろしくお願いします(T_T)/~~~」
またまた私の悪い接客例です
今回はお客様の「買う気」をお客様のイメージとずれた
商品の紹介をしてしまったので
お客様は「迷い」になってしまったのですね
大事な贈り物ほど自分が買うときでも
迷ったときにはその場では買うのを留まります
本来、店員はお客様の「迷い」と「買う気」のシーソーの
バランスを平行にしてあげることにより
お客様が安心してご自分でも満足のいく
「買い物」をしていただけるのです
まだまだ自分のお客様に対しての意思疎通が
図れていないのだと痛感します。
「日々是精進」
トライ&エラーの繰り返しでしか進めない
不器用な自分がちょっと情けなくなりました(T_T)